露出計って?
カメラには露出系が内蔵されています。
その計測結果をもとに絞りとシャッタースピードが決定されます。
普段はほとんど意識しないと思います。
露出系には反射光式と入射光式の2つの種類があります。
1. 反射光式
これは、被写体に当たって反射してきた
光の強さを測っています。
反射してきた光を測るので、
カメラに内蔵することができます。
反射光式の露出計は反射してきた光を測るので、
被写体の色に左右されてしまいます。
白い色は光の反射率が高く(たくさんの光を反射する)
黒い色は光の反射率が低い(少しの光しか反射しない)ので、
露出計に届く光の量も色によって変わってしまいます。
いろいろな色があるときには、平均化されるので、
あまり問題になりませんが、
極端な白、たとえばするのゲレンデなどでは、
露出不足で、
本来真っ白のはずの雪がグレーっぽく写ってしまいます。
また、真っ黒な礼服を着ているときなども
露出オーバーで
本来真っ黒なはずの礼服がややグレーっぽく写ってしまいます。
反射光式の露出計は、被写体が色の平均値であるグレーだと仮定して
測定値を出しています。
最近のカメラに内蔵されているものはその辺を
大量のデータからできるだけ補正してはくれているようですが、
あまり極端な時はその補正もおいつかなことがあります。
2. 入射光式
プロカメラマンが良く使っています。
テレビなどでプロの撮影風景を見ると、
アシスタントの人がモデルさんのところに
何やら機械を持って行って、測っているものです。
入射光式の露出系は、被写体に当たっている光の強さを測っています。
なので、そのものの色に左右されずに、より正確な露出が決められます。
光の強さをより正確に測れるのですが、
いちいち、被写体のところに行って測らなければいけないので、
プロカメラマンが使うには良いのですが、
我々一般人が使うには、結構面倒なものですし、
カメラの内蔵することもできません。
反射光式の露出計の仕組みを理解して、
うまく使っていくとともに、
資金に余裕のある方は、入射光式の露出計を買って
カメラに内蔵しているものと比較しているのも面白いのでは
ないでしょうか。
ちなみに似たようなもので、ストロボの一瞬の光を測る
ストロボメーターもあります。
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