明るい自然光で撮る
料理の写真は、おいしそうに撮るのが鉄則。
おいしそうでなければ単なる料理の記録写真になってしまいます。
料理はできるだけ明るい自然光で撮ると、美味しそうに撮れます。
窓際で自然な太陽の光が差し込んで来るところで、
なおかつ直接光が当たらないような状態が理想的です。
蛍光灯の光だと、肉眼では自然に色に見えていても
実は太陽の光とは違った色になっています。
蛍光灯の光は、緑がかった色です。
人間の目はその色の違いを自動的に補正しているので、あたかも自然な色に見えています。
(自動補正というとなんだかかっこいいですが・・・)
でも、写真ではそうはいきませんので、特に食べ物の写真では、あまりおいしそうに撮れません。
また、ストロボの強い光の直射では、影が強く出て
しまいこれまたおいしそうに撮れません。
昼間のカーテン越しのやわらかな光が理想的です。
このような光の時は、肉眼で見ていてもおいしそうに見えると思います。
そして明るさを出すために 露出はプラス気味で明るく撮ってください。
水分に光を当てて輝きを出す
食べ物と言ってもいろいろなものがありますが、
ソースやスープなど液体状のものがある場合などは、
それに光を当てて、輝かせるとよりおいしそうに見えます。
食べ物の中の水分に光を当てて反射させることにより
輝いているところができ、おいしそうに見えます。
直接光を当てるだけではなく、器や周りにあるラップやアルミホイルなどをうまく使って
光を反射させて、水分のあるところが光るようにするのも
一つのテクニックになります。
レフ板を使った効果と同じ効果が期待できます。
やはり輝きのある料理はおいしそうです。
水気の無いものは影に気を付ける
食べ物によっては、水気がないものもあります。
そのようなものでも光の当て方が重要です。
汚い影が出ないように光源と被写体の位置関係を調整してください。
光の反射はなくてもしっかりと光を当てて
被写体がクリアーに成るように調整して撮ってください。
お皿の位置や向きを変えるだけで写り具合が変化します。
料理に水気がなくても器が光ることもあります。
器に輝きが出るだけでも おいしそうに見えます。
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料理に関係ないものはカットする
料理の写真を撮るときはなるべく余計なものは入れないのも
大切なポイントです。
いろいろなものが雑然と写りこんでいると
目線があちらこちらに行ってしまい
肝心の料理に眼がいかなくなってしまいます。
器の柄などにも注意してください。
あまりごちゃごちゃした柄の器は避けたほうがいいでしょう。
ランチョンマットをうまく使うと
テーブルの色を気にせずに撮影できます。
料理の内容によって、ランチョンマットの色を変えると
なおよいでしょう。
複数の料理がある定食のような料理を撮るときも
漠然と全体を撮るのではなく、一つメインを決めて、<
そのメインの料理にピントを合わせて
他の料理はあえて脇役になってもらうと一層おいしそうに成ります。
メインの料理を真ん中に置かず、左右に寄せて撮りましょう。
料理が画面からはみ出しても気にせずに左右に寄せます。
明いたスペースはそのままでも大丈夫ですが、
小道具をおいてさらに雰囲気を盛り上げてもいいと思います。
料理に合ったお酒などの飲み物や食材を置くのもいいかもしれません。
マクロ機能を使ってアップで撮るのも一つのテクニックで出す。
アップで撮ると迫力が出ますし、被写界深度が浅くなり、周囲がボケて立体感が出ます。
この場合は背景もあまり写りこまないので、撮影しやすくなります。
撮影する時のカメラは斜め45度からの撮影がより自然です。
これは、普段私たちが料理を見る角度と同じなので、より自然に料理が見え、
イメージが湧きやすくバランスのよい角度だと思います。
料理全体を撮ろうとして、真上から撮ったのでは、何の料理があるかの説明写真になってしまい
あまりおいしそうには感じません。
メニューの説明用写真ならそれもいいかもしれませんが、それでもできればおいしそうに撮って方が
売る上げに貢献できると思います。
シズル感を出す
おいしそうな料理の写真を撮るときには、
シズル感を出すことを意識して撮りましょう。
シズル感とは、英語の擬音語で肉を焼く時の音をあらわす言葉が
語源で「臨場感のある様子」を表現した言葉です。
なんとなくわかるような気がしませんか?
この「シズル感」と言う言葉だけでなんとなくおいしそうではありませんか。
この「シズル感」と聞いただけで、なんだかよだれが出てきませんか?
この感性が大事だと思います。
肉を焼いているときの白い水蒸気やお椀などから立ち上る湯気など
おいしそうに感じられるシーンがあると思います。
そのような場面をうまく演出するとおいしそうな食べ物の写真が撮れます。
料理の写真は、その写真を見たときに味が想像できるかどうかが
ポイントになります。
その写真を見て思わずよだれが出るような写真を撮ってください。
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