除夜の鐘
大晦日の夜には、除夜の鐘が聞こえてきます。
そもそも除夜の鐘ってなんでしょうか?
何となく年末の風物詩になっていて、
23時45分 NHKの紅白歌合戦が終わった瞬間に
画面が切り替わり、突然除夜の鐘が聞こえてきます。
よくわからなくても、大晦日の夜中には除夜の鐘が鳴ることが
当たり前になっていませんか?
そこで、除夜の鐘について調べてみましょう。
夜の鐘はいくつ?
除夜の鐘は、もうご存知の方も多いと思いますが、
大晦日の深夜0時を挟んだ時間帯に、
多くのお寺で108回たたきます。
この半端な108回
きちんとした意味があります。
でも複数の説があります。
<煩悩説(ぼんのう)>
仏教では、(突然仏教の話ですが、金をたたくのはお寺なので仏教)
人には108個の煩悩があると考えられています。
その煩悩を祓うために108回の鐘をたたきます。
?108回の意味になっていませんね
108回の内訳について
眼(げん)、耳(に)、鼻(び)、
舌(ぜつ)、身(しん)、意(い) の6か所について
それぞれ 好(こうー気持ちがいい)
悪(あくー気持ちが悪い)
平(へいーどっちでもない) の3パターンがあり
6 X 3 = 18
さらにこの18種類 に
それぞれ 浄(じょうーきれい) 染(せんー穢い)があり
18 X 2 = 36
この36パターンに
前世、今世、来世 の 3種類があるので、
36 X 3 = 108
これで 108回になりました。
<1年を表す節>
1年の月の数が 12
1年の二十四節気の数が 24
七十二候の数が 72
12 + 24 + 72 = 108
現在はお寺によっては108回以上たたくところもあるようです。
除夜の鐘の意味は?
除夜の鐘の回数が108回だということの理由は
わかりましたが、そもそもなんで大晦日の夜中につくのか
そこん所がまだ疑問ですよね。
煩悩を祓うのなら、大晦日に限らず
もっといつでもやればいいと思いますが、
そうでもないようです。
<仏教では>
煩悩を祓うことにより、サトリを開くことができる。
→ これが大前提
<本来は>
日々修行を積み、煩悩を祓い、悟りを開くのが
理想的です。
→ 日々修行をしなければいけないんですね
<除夜の鐘には力がある>
除夜 = 大晦日の夜 に つく鐘には
特別な力があり、
日々修行をしていない我々においても
煩悩を祓うことができるとされています。
なので、除夜=大晦日の夜 に 意味があるわけです。
除夜って何?
今までさらっと除夜=大晦日と言っていましたが、
大晦日の事をなんで除夜って言うのでしょうか?
「徐」っていう言葉は、捨てるという意味があり
古いものを捨てて、新しいものに移るという意味になります。
1年の最後の日を「徐日」とも言い、大晦日を表します。
その夜なので、「除夜」となり、
大晦日の夜ということになります。
海外では
海外では、新年を祝うパーティーはありますが、
音楽を鳴らしたり花火を上げたりして盛り上がりますが、
日本のように、仏教と神道とはかかわりが薄いので、
除夜の鐘はありません。
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