3月21日ごろは春分の日です。
春分の日は、国民の祝日の一つです。
法律では、「自然を称え、将来のために努力する日」と
定められています。
これだけ読むとなんだか分かったような、わからないような
感じがします。
3月21日頃と“頃”ってついていますが、
これは、年によって1日ぐらい前後するからです。
これは前縁の2月に国立天文台から出される
「暦象年表」に基づいて閣議決定されて
発表されるものだからです。
(通例では、3月20日か3月21日です)
なんで天文台が???
春分の日は、昼と夜の長さが同じになる日です。
なので、天体観測をもとに計算して、
春分の日を求めます。
そこで国立天文台が登場します。
天文学的には、春分の日は太陽が天球上の赤道を
南から北へ通過する交点に来るために、
昼と夜の長さが同じになる日です。
天文計算によると「春分日」は
1924年以降は毎年3月21日でした。
1960年以降は閏年だけが3月20日になりました。
1993年以降は閏年とその翌年も3月20日になりました。
(現在はこのパターンです)
2027年以降は閏年の前年のみ3月21日になります。
(その他は3月20日)
2056年から2100年までは、ほぼ3月20日になります。
(2092年と2096年だけ例外で3月19日)
「春分日」が3月23日になるのは、2303年です。
暦は、単なるカレンダーではなく
天文学的要素と占いなどの要素が
組み合わさっています。
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先祖感謝際
昔の人は、正確に何日とわからなくても
大体このくらいの日ということは
わかっていたと思います。
この日前後を自然に感謝し春を祝福する日として
感じ、冬眠していた動物なども動きはじめ
明るさに満ちた時期です。
また、ご先祖様への感謝の気持ちもち、
お墓詣りに行く習慣もあります。
この祖先に感謝するお祭りは、農村部で
長く続いてきました。
明治時代に、春の彼岸の中日を「春季皇霊際」と定め
宮中で祖先を祭る日となったのをきっかけに
一般市民にも広がりました。
1949年に、
古来から伝わる自然に感謝する日
「自然を称え将来のために努力する日」と
法律で定められましたが、
良くわからない文言ですし、一般的には、
春分の日は春のお彼岸で、“お墓詣りの季節”という
イメージが定着しています。
お墓詣りをする習慣ではありますが、
夏のお盆(旧盆)のように
長期連休となるわけではないので、故郷に帰り
故郷のお墓詣りに行くことは少ないかもしれません。
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