季節の話題

春はなぜ眠い?

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「春眠暁を覚えず」という諺があります。
春になるとなぜだか眠くなってしまう。
授業中や会議中などなぜだか寝てはいけない時に限って
眠くなってしまう。
というか寝てしまう。
そんな経験はありませんか?
 

春眠暁を覚えずの意味

 
「春眠暁を覚えず」はここで終わりではありません。
全部を書くと
「春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く、夜来風雨の音、花落つること知る多少」
になります。
これは、中国の唐の時代の詩人・孟浩然の詩です。
意味は、
「春の夜は季候もよく心地よく、夜明けにも気づかず、鳥の声が聞こえる
 昨夜は嵐の音が聞こえたので、たくさんの花が散っただろう」です。
なので、昼間のうたた寝のことではなく、夜の睡眠についての詩です。
 
今この詩の前半部分だけを聞くと、春眠という言葉から
なんだかうたた寝を連想してしまいがちですね。
 

春はなぜ眠いのでしょうか

 
春が眠いのは気のせいでしょうか?
そういうわけではなく、体の生理的な現象により
眠くなりがちなようです。
春になると暖かくなり、皮膚の血流量が増えて、
交感神経が活溌になります。
 
その結果日中の活動量が増えます。
まあ、交換神経などと難しいことを言わなくても
暖かくなれば、活動量が増えるのは、
直感的にも納得で来ると思います。
 
そうなると、疲れが出て、だるさも出てきて、
眠気に襲われることが多くなるようです。
 
春は、環境が変わることが多くあります。
学生時代では、入学、卒業、新学期など
社会人では、入社、人事異動などがあります。
 
環境が変わると緊張によって夜の眠りが浅くなり
その結果朝起きられなくなりまさに「暁を覚えず」状態に
なってしまったり、昼間にうたた寝をしてしまうことが
多くなります。

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睡眠は量より質が大事

 
よく睡眠時間をきにして、何時間眠ったらよいかが
話題になり、5時間では少ないとか
8時間は寝るべきだとか言われます。
 
睡眠は、寝だめはできません
平日に睡眠不足で過ごし、
週末にその分を寝ても、帳消しにはなりません。
 
できるだけ毎日同じ時間に就寝し、同じ時間に起きるように
した方が体もそれに併せてくれるようになります。
 
また、よい睡眠は就寝後1~2時間ぐらいの時に深い眠りに
なり、その後90分周期で(人によって個人差がある)
浅くなったり、深くなったりしながら朝を迎えます。
この、最初の深い眠りをとれるかどうかで
睡眠の質が決まるようです。
よい睡眠であれば時間は短くても大丈夫で
逆によくない睡眠では、長く寝てもだめなようです。

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