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正月の七草粥の意味

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七草粥とは?

 
お餅や春の七草などを具材にした塩味のお粥です。
1月7日は「七日正月」といも言われていて、
その年の無病息災を願って七草粥を食べます。
 
お正月のおせち料理や飲酒で弱った胃腸を休める意味も
あると言われています。
 
七草粥の始まりは、平安時代と言われていて、
元々は、中国の風習のようです。
中国ではお正月の7日に七種類の野菜を汁で食べて
邪気を払うという言い伝えで七草粥を食べていたようです。
 
昔は、七草と言えば
米、麦、粟、稗などの穀物を指し
これらの穀物を使ったお粥を食べて
五穀豊穣を願っていました。
 
その後、これらの穀物に代わって
七草は野菜や野草を指すようになってきました。
 
 

七草の種類とそれぞれの意味

 
七草には「春の七草」と[秋の七草]があります。
計14種類になりますが、七草粥に使われるのは
「春の七草」です。
まあ時期的にいっても当然だと思いますが・・・
 
それぞれに込められた意味は、
芹(せり)     競り勝つ(せりかつ) ダジャレっぽいですね
薺(なずな)    名建て汚れを取る
御形(ごぎょう)  仏体
繁縷(はこべら)  繁栄がはびこる  字ずらから?
仏の座(ほとけのざ)仏様の安座  読んだとうりですね
菘(すずな)    神様を呼ぶ鈴
蘿蔔(すずしろ)  清廉潔白
 
全体的に名前から連想されるイメージで選ばれたような
感じがしますね。
 
現在では、スーパーなどで、七草セットを売っています。
 
 

地方ごとの違い

 
七草粥は七草すべてが入っているとは限らず
地方によっては、この時期に手に入らないものもあります。
 
東北地方以北では、この時期に七草は摘めません。
まだ雪本番の時期ですよね。
なので、別のもので代用しているようです。
 
山形地方では、ゴボウ、ニンジン、こんにゃく、ずいき、油揚げなどを
入れた納豆汁を食べるようです。
 
最上川流域では、新米のおにぎりを作り、「おみ玉」として飾り
それを煮込み、野菜、昆布、干し柿、栗を入れて「七草粥」として
食べます。
 
青森、秋田地方では、1月7日ではなく1月16日の小正月に
根菜を炊き込んだ精進料理を食べます。
 
また、七草を摘める地域でも、
七草以外の青菜や野菜、根菜や油揚げなお度を入れて
7品目にして食べるところもあります。
 
九州地方では、もはや草ではなく鶏肉を入れることも
あるようです。
 
 

調理法のバリエーション

 
ベーシックなのは、白粥で塩味です。
 
鰹で出汁をとり醤油味にしたり、みそ味にして
雑炊にするところもあります。
 
瀬戸内海沿岸地方では、粥ではなく
「和え物」「おひたし」などにして直接七草を食べる
所もあります。
 
九州地方では、やはり粥ではなく汁物にするそうです。
 
 

まとめ

 
七草粥で無病息災を願うとともに
冬場の野菜不足を補い
お正月の暴飲暴食で疲れた胃腸を
いたわると言った目的もあります。
昔からの風習は、単に風習としてかたつけるのではなく
その隠された意味にも目を向けてみると
実利的な意味があるようです。

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